B型肝炎の特別措置法

B型肝炎に感染する原因が注射針の使いまわしと言う事を国がみとめた事がきっかけで、B型肝炎に感染した人やその遺族が国を相手取り損害賠償を求める流れが激化しました。その結果、平成24年に国と全国B型肝炎訴訟原告団の間で和解に関する基本合意書に基づき和解が成立しました。和解によって給付金等を支給するためのB型肝炎特別措置法が施行されたという経緯があります。

しかし、このB型肝炎給付金は、待っている状態ではもらえません。B型肝炎給付金請求という訴訟を起こす必要があるのです。普通でしたら国の過失でB型肝炎になってしまったのですから損害賠償金は支払われて当然なのですが、中には国が認めている注射器の使いまわしが原因ではなく、他の理由が原因でB型肝炎になっている方も少なからず存在します。現状ですと、国が認めている注射器の使いまわしが原因でB型肝炎になった方と、それ以外の理由でB型肝炎になった方を分別する事ができません。そのため、公平に判断する為に、必要な書類を集めて訴訟する必要があるのです。裁判を起こす事で、自分がB型肝炎に感染する原因が注射針の使いまわしである事を証明して改めて給付金を受ける事ができるのです。何だか面倒な流れかも知れませんが、本当に苦しんでいる方にいきわたる配慮だという考えもできます。

B型肝炎の感染経路

B型肝炎の感染経路は、集団予防接種だけではありません。集団予防接種が原因の一次感染と母子感染が原因の二次感染の二つに分けられ、明確に分類されています。集団予防接種が原因の一次感染の定義としましては、昭和16年7月2日から昭和63年1月27日までの期間に生まれた人である事や、現在もB型肝炎ウイルス持続感染している人である事、それに加えて満7歳になるまでに集団予防接種かツベルクリン反応検査のいずれかを受けた事が原因でB型肝炎に感染した人が一次感染者に分類されます。

二次感染の定義は、先ほどご紹介した一次感染の定義の全てに当てはまる母親から生まれた子供です。一次感染に分類される母親が胎内でB型肝炎を子供に感染させてしまう可能性は非常に高く、多くの方がこの二次感染をしている可能性が高いと言われていて、一次感染者の母親から生まれてくる赤ちゃんがB型肝炎に感染する確率は100パーセント、キャリアになる確率は85パーセントとかなり高い数値になっております。

1985年から厚生省によってB型肝炎母子感染防止事業がスタートしているのですが、初動の遅さが致命的になり、かなりの数の二次感染者を出してしまっているのは事実です。これからどのように対応していくかに注目が集まっています。

集団予防接種の怖さ

特定時期の集団予防接種が原因となってB型肝炎に感染した人を救うためにB型肝炎給付金という制度があるのをご存知でしょうか。国は、生年月日が1941年7月から1988年1月の間に生まれて来た方に対して予防接種やツベルクリンを行ってきたのですが、その際に国際的には否定的な意見の多かった注射針の使いまわしを行って事によって、B型肝炎に感染した方を増やしてしまいました。そのため、国はその責任をとり、現在、B型肝炎で苦しんでいる方や、現在はB型肝炎の症状が出ていませんが、体内にB型肝炎のウイルスをもっているB型肝炎のキャリアの方に対して国から損害賠償金を渡しているのです。

集団予防接種が原因でB型肝炎に感染させてしまった事は、当事者だけでなく第三者を巻き込んでしまう結果になりました。特に母子感染など母親が集団予防接種が原因でB型肝炎に感染しまっている状態で子供を産むと、生まれた子供も生まれながらにB型肝炎のウイルスを体内に宿したキャリアとなってしまうのです。しかし、現在でも自分がB型肝炎のキャリアであると自覚している方は少なく、第二、第三の感染者を増やしてしまっています。

このような状況は今後も被害者を増やしてしまう事にも繋がります。そこでこちらのページでは、集団予防接種が原因でB型肝炎に感染してしまった方への給付金制度など、現在B型肝炎のキャリアでない方にも知っておいて欲しい情報をご紹介させて頂きますので、お時間がある時に、ぜひチェックして集団予防接種が原因のB型肝炎についての理解を深めてください。